こんにちは、HSCな息子を育てるコル丘です。
HSCを育てるママさんパパさんはお子さんを叱らないといけない場面に直面した際、
苦労しますよね・・・。
HSC(ひといちばい敏感な子)は他の子と比べて非常に繊細であり、
強く叱るとなかなか立ち直らないという経験もよくあるのではないでしょうか。
HSCと接するコツとして自己肯定感を育むことはとても重要ですが、
自己肯定感を損なわないように叱るって非常に難しいです。
こちらも疲れずに
「いけないことは、”いけない”」と伝えたいのに、
子どもに向かって何度も同じセリフを言い続けたり、
大きな声を出して委縮させたり、
それは叱り方として意味がないんじゃないかと私も思い悩んだ時期がありました。
今回はそんなうちのHSC息子との接し方の経験を踏まえて
以下についてご紹介したいと思います。
✔この記事の内容
- 自己肯定感を損なわずにHSCを叱るコツ
- そもそも「叱る」と「怒る」の違いって何?
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HSCを育てる親御さんの少しでも参考になれば嬉しいです♪
自己肯定感を損なわずにHSCを叱るコツ
![笑顔の息子](https://shubomayu-ikuji-tips.com/blog/wp-content/uploads/2023/10/image-3.webp)
なぜいけなかったのか、行為を端的に伝える
子ども自身が「いけないこと」を気づくためには、
その行為を端的に注意し、目を見て短く叱ること。
人格を否定するのではなく、行為を叱ること。
これが子どもを叱る際にとっても大事なのです。
メンタルが繊細なHSCにとってはなおさらです。
×ダメな例
「〇〇ちゃん!なんでそんなことするの!ダメでしょ!」
こういった叱り方をすると、
〇〇ちゃん=ダメ
となり、「自分はダメな人間なんだ…」
という思考に陥ってしまいます。
![コル丘](https://shubomayu-ikuji-tips.com/blog/wp-content/uploads/2023/09/image-22.webp)
これでは自己肯定感も育ちませんね。
そのため以下のように伝えましょう。
〇良い例
「叩くのはよくないよ!ちゃんとお口で言おうね。」
このように伝えることで、
叩く=ダメ⇒代わりに口でいう
となり、
「叩くのはダメで、口で言うのね」
という思考になります。
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パッと発してしまう言葉でも
受け取り方は大きく違うものですよね。
優しく小さな声で叱る
HSCは大きな音や声が苦手なため、大きな声を出して叱るのも禁物です。
強く言わずに優しく注意してあげるだけで十分理解してくれるのです。
咄嗟に叱ってしまうとなかなか制御できないかもしれませんが、
HSCは大きい声を出されるだけで委縮してしまい、
以降何を言っても耳と心を閉ざしてしまい、
話を聞いてくれません。
そのため日ごろから優しく小さな声で伝えてあげるように心がけましょう。
いいところも一緒に褒めてあげる
前にもお伝えしたとおり、HSCにとって自己肯定感はとても重要です。
そのためいくら優しく注意をしたとしても自己肯定感を損なってしまうかもしれません。
そこで叱る時はセットで褒めてあげるようにしましょう!
「いっぱい遊んで楽しかったね。ママも一緒に遊んで楽しかったよ。終わったらお片付けしようね」
と伝えることで愛情も伝わり、自己肯定感が高まり、
お片付けにもスムーズに移行することができます。
また、日ごろから褒めたり愛情を一杯注ぐことで、
いざ叱らないといけない場面に直面した際に、話をしっかりと聞いてくれるようになるのです。
フォロー役を用意しておく
日ごろから優しく伝えたり褒めるのとセットで叱ったりしていても、
それでも強く落ち込んでしまうこともあると思います。
そんな時はママとパパで叱る役とフォローする役を分けて接してあげましょう。
ママが叱った後にパパが
「そうだぞ、よくないぞ!」
と畳みかけると逃げ場がなくなり余計言うことを聞いてくれなくなります。
常に両親がいる場面ばかりではないかもしれませんが、
ママパパがそろっているときは意識的に実践することをお勧めします。
「叱る」と「怒る」の違い
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育児のなかで「叱る」ことは必要ですが、
感情のままに「怒る」時間はなくしたいと思っています。
「叱る」とは
「叱る」ことは子どもを想いやった行動の延長です。
「想う」という漢字は「相手の心を思う」と書きますよね。
相手の心を思った状態で指導すること、それが「叱る」です。
なので「叱る」ことは育児にとって必要な正しい行動です。
「怒る」とは
一方で「怒る」は対象を思いやった行動ではなく、
自分の感情の「起こったまま」を表現しています。
そのため育児において「怒る」ことは極力減らしていくべきなのです。
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日々叱っていたら自己嫌悪に陥りがちですが、
想いやっているが故の行動だと思うことで少しは気持ちも楽になりますよ♪
「怒る」と自分の感情も揺れてとても疲れるので、
明るく笑顔で!とはいきませんが、
親子ともども大荒れしないよう穏やかに過ごしたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は日々悩みがちなHSCの叱り方についてご紹介しました。
✔HSCの叱り方の4つのコツ
- なぜいけなかったのか、行為を端的に伝える
その行為自体を注意し、目を見て端的に伝えましょう
人格否定はNG - 優しく小さな声で叱る
HSCは大きな声が苦手! - いいところも一緒に褒めてあげる
自己肯定感を高めてあげましょう - フォロー役を用意しておく
逃げ場の確保が重要!
日々生活する中でお子さんを叱る場面はたくさんあると思いますが、
最初から全部完璧にこなせとは言いません。
一つずつでもいいので着実に実践していくのをお勧めします!
HSC子育てに悩んでいる、叱り方に困っているという方の少しでも参考になれば幸いです。
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一緒にHSC子育て頑張りましょう♪
参考文献
最近はHSCに関する認知度も高まってきましたので、
いろんな本も出版されております。
ちなみに私が参考にしている本は
「HSCの子育てハッピーアドバイス」
です。
適度にイラストがあしらわれており、
解説も例を踏まえておりとても分かりやすい本でした。
数時間あれば読み切れます。
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迷った時は立ち返り参考にしています!
ちなみに後から知ったのですが、
著者の明橋先生は日本にHSCという概念を広めた第一人者とも言われております。
HSCのことをもっと知りたい!という方は是非参考にしてみてください。
<参考文献>
明橋大二 「HSCの子育てハッピーアドバイス」,1万年堂出版 ,2018/6/19